世の中には様々な仕事があります、人気がある仕事や不人気な仕事まで
給料が良い仕事もあれば、薄給の仕事もあります
仕事で自己実現を目指すとブラックな環境の企業に捕まり
爆死するかもしれません
ではこれから、社会復帰を目指そうと考えている考えている人はどのような
仕事を選べば良いのか一緒に考えましょう
仕事の需要と供給を考える
仕事には人気がある仕事と不人気な仕事が存在します
ロボットのような単純労働のツマラナイ仕事より
創造性に溢れた企画やデザインなどの仕事の方が人気があります
中学校で道徳の授業では自分の仕事はやりがいを重視するべき
”自分のやりたい仕事を見つけよう”
などの仕事観を植え付けています
13歳のハローワークとベストセラーになった本がありますが
さまざまな職業の「○○が好き」という好奇心から自分の天職を見つける
”職業は生きるための手段ではなく、生きる目的そのものである”
いやいや違うでしょ、どこぞの資産家ならともかく
お金がなくちゃ飯も食えないでしょ
何を訳のワカランことを村上龍は若い人に伝えようとしてるの?
飛行機が好きな中卒の少年がパイロットに成れないように
学歴フィルターというろ過装置を通過できたものだけが
成し得る不可逆性の選択肢なのです
誰でもガンダムに成れるわけではありません
多くの人はザクやジムといった一兵卒として人生を全うするのです
現実はファンタジーの世界ではありません
山崎パンの学歴格差の採用募集を眺めていると
ああ、現実社会では学歴により職種が変わる事がひと目で理解できます
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1140950.html
さらに好きな事を仕事にするには、職を得るための過酷な競争に勝ち抜けなければなりません
パイロットに成れる確立 競争率1/10000倍
コンビニ店員に成れる確立 競争率5/1倍
このくらいの差があります
望めば誰でも手に入るというのは妄想だけの世界で
多くの人々は自分の望む物は手に入りません
東京都労働局が発表している求人・求職バランスシート(平成30年 2月)を見てみると
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/000197874.pdf
東京都労働局より 参照
一般事務 0.62倍 デザイナー0.47倍
建設解体 6.35倍 接客・給士 5.74倍
このように誰もがやりたがる仕事は競争率が高く
誰もやりたがらない仕事は求人を出しても見向きもされません
建設業など外で作業する仕事は人が嫌がる職種です
私も現場仕事なので外仕事の辛さは身に持って体験しています
夏は熱すぎて溶けそうになり
冬は寒すぎて凍傷になりそうになり
トイレに行きたくてもいけず
立ちションベンをしてたら近隣住民からクレームを言われちゃう
そんな過酷な労働環境よりも事務所の中でヌクヌクと机に座って仕事をしてたほうがいいです
誰でも過酷なダーティーワークよりも楽な環境や創造的な仕事の方が人気があります
”自分の好きな事を職業にしよう”
そんなのは世迷言です
社会的に影響力がある作家や教師は他人の人生なのに
変な考え方や思考を植え付けるなと声を大にして言いたい
例えば、コンビニが好きで良く利用する若者が
コンビニが好きだから将来コンビニエンスの店員に成ろう
なんて誰も考えません
仕事内容が多岐にわたり覚える事が多い割に薄給な
コンビニエンス店の店員なども不人気な職業です
”救世主求む、誰でもいいから助けてください”
https://rocketnews24.com/2015/05/26/587197/ ロケットニュース24時より参照
こんな求人広告を出しても誰もコンビニ店員に成りたくないから
外国人実習生という奴隷を海外から輸入するんでしょ
他の先進国では勤務時間、休日が不定期の癖に薄給のサービス業は
低技能の移民労働者が担ってきた歴史があります
人気がある仕事は競争が激しく
不人気な仕事は誰でもウエルカムなのが現実社会です
給料の格差を考える
マクドナルドと高級寿司屋は同じ飲食店ですが値段は全然違います
職業も同様に仕事内容により年収が全然違います
これは頭に入れておいた方が良い事実です
http://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2014/minkan/index.htm
民間企業の従業員が1年間に得た平均給与は414万円です
年齢により平均的な年収の一覧から職業を分類すると
貧困層 300万円未満
アニメーター 200万円 28歳
ビル清掃員 221万円 53歳
理容・美容師 266万円 28歳
警備員 295万円 47歳
福祉施設介護職 299万円 36歳
低所得層 414万円未満
娯楽施設接客員 313万円 35歳
土工 322万円 46歳
百貨店店員 330万円 38歳
幼稚園教諭 333万円 30歳
歯科衛生士 336万円 32歳
タクシー運転手 341万円 55歳
調理師 346万円 42歳
守衛 356万円 56歳
保険外交員358万円 47歳
建設機械運転工 376万円 46歳
塾・予備校講師 380万円 34歳
大工 381万円 45歳
ケアマネージャー 385万円 43歳
型枠大工 387万円 44歳
自動車整備工 391万円 34歳
准看護師 396万円 44歳
板金工 396万円 40歳
歯科技工士 397万 34歳円
とび職 401万円 39歳
プログラマー401万円 29歳
左官 401万円 49歳
配管工 401万円 41歳
鉄工 404万円 42歳
金属プレス工 405万円 43歳
ボイラー工 410万円 46歳
デザイナー 411万円 33歳
社会的中流層 600万円未満
測量技術者 418万円 39歳
溶接工 422万円 41歳
建築塗装工 432万円 42歳
旋盤工 434万円 42歳
自動車組立工 442万円 34歳
フライス旋盤工 455万円 42歳
電気工 463万円 39歳
臨床検査技師 483万円 38歳
クレーン運転工 484万円 43歳
薬剤師 512万円 37歳
不動産鑑定士 527万円 39歳
社会保険労務士 530万円 38歳
システムエンジニア 554万円 34歳
港湾荷役作業員 560万円 41歳
獣医師 562万円 36歳
上流階級 600万円以上
キャビンアテンダント 601万円 33歳
電車運転手 613万円 39歳
高等学校教員 736万円 43歳
歯科医師 780万円 35歳
公認会計士、税理士 831万円 38歳
弁護士 851万円 35歳
新聞記者 894万円 37歳
医師 1104万円 40歳
大学教授 1122万円 56歳
パイロット 1308万円 35歳
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z06/kekka1-5.html
書店経営指標2007年版、平成18年賃金構造基本統計調査より抜粋
職種により年収は変わります 男女合わせた平均年収を400万円だとすると
それ以下の職業は仕事内容によっては割に合わないかもしれません
特に年収300万円未満の職業は何かこだわりがない場合はオススメできません
やりがい搾取の代名詞とも言われるアニメーターなどは
好きなことを職業に選ぶリスクを年収という結果で具現化しています
「給料の多い少ないで仕事を選んではいけない」
偽善者と経営者はこう叫びますが
それは誤りです
就職の際の面接では、前向きな姿勢を前面にアピールしますが
楽な割に給料が高いのが仕事を選ぶ基準でも全然オッケーです
会社の規模と退職率
7:5:3現象というの知っていますか?
就職して3年以内に中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が会社を
辞めていくというものです
この7:5:3現象には2つの側面があります
まず一つ目に勉強というツマラナイ作業を我慢して遂行する
忍耐力が中卒よりも高卒、大卒の方があるために
大卒の方が離職率が低い結果になります
誰もツマラナイ勉強という作業よりも遊んでいたほうが楽しく
それでも我慢して勉強を継続することができたからこそ
学歴という勲章を勝ち得てきたのかもしれません
会社勤めにしても同様に全く意味の見いだせない
ツマラナイ労働を我慢して継続する事は困難なことですが
相対的に忍耐力がある中卒<大卒の方がそれを継続する確立が高くなります
世の中の労働はツマラナイ作業が多くを占めています
会社勤めで行きていくのには我慢強さというスキルが必要になります
もう一つの側面として
中卒で入社する零細企業よりも大卒で入社する大企業の方が
労働環境がまるで別世界のように違い離職率が低いという現実です
零細企業の場合一部の例外を除き、低収入、週休1日、有給休暇?
ボーナス無し、事務員はオバサン、倒産確立は大
このようなケースがほとんどです
それとは対象的に大企業の場合、高収入、完全週休二日、完全有給消化
ボーナス確変中、事務員は美人多し、福利厚生完備、倒産リスク希少
これでは多くの人間が大企業に就職したくなるのも当然です
かってキャノンで仕事(派遣)をしていた時に夏季休暇が3週間もあり
いや大企業は凄い所だなと感じた事があります
大企業に勤める知人が
「別に休みたくないのに有給を消化するために休暇を取らないと」
と呟いていたのを聞き逃しませんでした
同僚のオヤジがビール名と勘違いした
プレミアムフライデーもきっと大企業なら存在するのかもしれません
従業員規模別の求人倍率を見てみると
300人以下の企業はオッズが3倍~8倍もあるのに対して
5000人以上の企業は0.3~0.6倍の低倍率です
リクルートホールディングスのリクルートワークス研究所が公開している資料から引用
http://www.works-i.com/pdf/170426_kyuujin.pdf
ギャンブルでの競馬、競輪、競艇、オートに限らず不人気な者はオッズが高くなるのです
企業においても同様に劣悪環境の職場は求人オッズが高くなります
相対的な労働環境をみると零細<大企業なのが現実です
ただし気をつけなくてはならないのは
大企業のネームバリューを使い限界突破まで人を酷使する
ブラック企業の存在があります
名の通った大企業であれば人材はいくらでも集まります
それを悪用して人を奴隷のように使う企業が後をたちません
ブラック企業が存在できる理由は
「お前の代わりはいくらでも居る」
「それなりの有名企業、高収入」
という現実があるからです
大企業ならではのネームバリューにより人材は多く集まり
企業の社会的認知度があり
企業規模を利用した収益による高収入
という現実があるためにせっかく良い企業に就職できたのに
辞めるのが勿体無いという認識がブラック企業に勤める本人や
周囲の家族の意識の中にあるからです
日本の会社制度を見ると終身雇用の歴史が長く
人々が他社との比較をしてこなかったために
その会社の文化が当然であるかの如く感じてしまっている
人が多く存在します
まとめ
人手不足といわれる昨今ですが、その内容としては
不人気職種、低収入な職場、劣悪な労働環境
なの所が人手不足の原因です
人手不足の仕事というのは
労働環境が悪いって言ってるようなものです
労働環境がいい職場には常に人が集まって来るのが現実です
好きな仕事ができるラッキーな人は世の中の数パーセントしかいません
多くの労働者は自分の時間を賃金に変えて生活の糧にしています
そのため少しでも労働環境の良い職場を探すことに力を入れましょう
劣悪な労働環境を見抜き、少しでも人間らしい労働を手に入れたいのなら
ネットや口コミなどから少しでも労働環境の良い職場を探すことが大切です