これから会社を辞めてニートになろうとしている方はいますか?
そんな方にニートの期間を快適に過ごし次の就職先を有利に決めるのに役立つ職業訓練について紹介します
会社を辞めて次の職業は違う分野にしたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし他の仕事をしようと思っていても経験が無い事を理由になかなか採用されません
そんな時に他分野の仕事に就く上で必要となる技能や知識を習得できる職業訓練が役に立ちます
ハローワークの活用法
失業したら将来について考えることも多いと思います
前職で失業保険に加入している方なら失業保険から失業給付を貰うことができます
しかし失業給付を貰うには様々な要件をクリアしなくてはなりません
退職が決まったら会社への最終出社日に
会社から離職票、雇用保険被保険証、源泉徴収票、年金手帳、健康保険資格喪失証明書などを前職の会社から出してもらいます
失業給付を貰うには離職票が必要です
ハローワークに行って離職理由(自己都合、解雇、倒産)と離職票を申請します
これに問題がなければ受給資格が決定して失業給付が始まります
※自己都合の場合は3ヶ月の待機期間があります
解雇、倒産の場合は待機期間0日で支給が始まります
私の場合ですが退職日に離職票を発行してくれず失業給付が遅れたことがあります
ハローワークにて相談したら、ハローワーク経由で前会社に圧力をかけてもらうと
すぐに離職票を発行してくれました。
離職票を発行してくれず失業給付を貰うことが困難な場合は
ハローワークにて相談すると直ぐに解決しますよ
ハローワークを利用する
ハローワークで利用できる方法は以下のとおりです
失業者、在職者向け給付
失業保険から生活費に当てることができる失業給付や職業訓練給付、雇用継続給付なを支給します
職業相談、職業紹介
仕事を探す上でのアドバイスや求職するさいに連絡を取ったり紹介状を発行したりします
職業訓練紹介
職業訓練コースの紹介をします。求職するさいに必要となる資格や技能などを身につけるために必要な書類の発行や手続き
この中で職業訓練コースは次の仕事を見つける際のスキルアップに役立ち
授業料はほぼ無料で3ヶ月~2年かけて技能を身につける事ができます
さらに失業給付の待機期間が無くなり受講期間の分だけ失業給付の受給期間が延長されます
会社を辞めて本来の受給期間が90日の人が60日経った所で2年間の職業訓練校へ入校すれば
失業給付の受給は2年間延びるというわけです
技能を身につけながらお金も貰えるというのはかなりラッキーな事です
また職業訓練中は受講手当500円と交通費(通所手当)単身で受講する場合は寄宿手当まで貰えます
公共職業訓練の申し込み方
応募資格
職業訓練についての応募資格ですが基本的に学歴は問われません
一部の自動車整備科などは高卒または同等の資格保有(高卒認)が必要になります
また過去一年以内に公共職業訓練を受講したことがない人が対象になります
申し込み
住所地を管轄するハローワークか職業能力開発センターに本人が直接申し込みます(郵送での申し込み不可)
一部の45歳以上、障害のある方、母子家庭の母親、生活支援給付金の要件を満たす人はハローワークに事前に
相談した上で申し込む
入校時期
募集案内は一般的に能力開発センターとハローワークで配布しています
例)
H30年4月入校 → 1月7日~2月5日
H30年8月入校 → 6月2日~6月24日
H30年10月入校 → 6月28日~7月23日
H31年1月入校 → 10月25日~11月19日
入校時期より3ヶ月までに募集案内があるので失業給付時期を計算して応募すると
スムーズに失業給付が延長されてお得です
職業訓練校の探し方
職業訓練校にて技術や資格を所得しようと考えたらまずは厚生労働省の職業訓練コースから検索します
参考 URL
http://www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/jarnal/tokusyu/2009_04.html厚生労働省より
図の日本地図から自分の住まいの地域を選びます
その中で訓練期間や募集状況をキーワドを入力して検索します
たいがいはTOPページに職業訓練の募集状況が記載されています
職業訓練校の入学時期は4月が一番多く次に10月、7月、1月とあります
公立の訓練期間は1年、2年コースと長いので学卒の卒業時期にあわせて4月入校が多いようです
4月入校時期の場合はその年の1月~2月上旬の間に募集案内が出されますので
忘れずにチエックをしておいてください
また会社を自己都合で退職する場合は2月末に退職して3月上旬に失業給付の手続きをします
自己都合の場合だと3月上旬に失業給付の手続きをしても失業給付が受給できるのが6月上旬になります
しかし職業訓練校に4月に入校することにより3ヶ月の待機時期を待たずに
失業給付+受講手当+通所手当が直ぐに支給されます
会社を辞めるときには計画的に辞めておくと人生がスムーズに流れます
職業訓練校で国家資格を所得
職業訓練校で受講することにより国家資格が所得できます
例えば機械加工科の2年修了すると国家資格の機械技能士補が授与されたり
ガス溶接技能士も講習修了者として自動的に取得できます
職業訓練校で所得できる資格としては第二電気工事士、工事担任者AI3種、ガス溶接技能士、消防設備士
などがあり職業訓練校を卒業するに事により実技試験が必要な
2級自動車整備士、2級ボイラー技士、排水設備責任者、2級建築士
の実技試験が免除になる特典もあります
職業訓練校の授業料など
職業訓練校の応募は1校のみになりコースによっては選考試験も実施しています
学科試験は義務教育修了程度の筆記試験が主ですが学校を卒業してしばらく経った
大人には難しく感じます
自分が希望する職業訓練校に筆記試験がある場合には中学生用の問題集で事前に試験対策をしておくと心強でしょう
職業訓練校の学費についてですが半年程度の短期講座の場合は無料で受講できますが
2年コースの公立の職業訓練校の場合は年間で10万円ほどの授業料がかかります
しかし職業訓練校に入校が決まれば失業給付がすぐに支給され
失業給付は月に10万円は支給されるので問題はないでしょう
ニートでも受けられる求職者支援制度とは
職業訓練を受けたいと思っても現在ニートで雇用保険を払って居ない人も多いと思います
公共の職業訓練が受けられるのは在職中に雇用保険を払っていて現在失業給付を受給している人が対象ですが
雇用保険を受給できない求職者の方に対して無料の無料の職業訓練(求職者支援訓練)を実施し就職支援を実施することにより、安定した「就職」を実現するための制度です
参考 URL http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html 厚生労働省より
対象者
対象者は雇用保険を受給できない人で就職を希望し支援を受けようとする者です
雇用保険の受給終了者や受給資格要件を満たさない人(過去6ヶ月未満の就労など)
個人事業者など雇用保険に加入していない人
学卒未就職者、自営廃業者
訓練
民間教育訓練機関が実施する就職に資する訓練を認定
成長分野や地位の求人ニーズを踏まえた地域就職訓練実施計画を策定しこれに則して認定
訓練実施期間には就職実績も加味した奨励金を支給
給付金
訓練受講中に一定の要件を満たす場合に就業訓練受講給付金(月10万+交通費+寄宿費)を支給
不正受給について不正受給額(3倍満)の返還ペナルティがあります
訓練受講者に対しての就労支援
訓練開始前、訓練期間中、訓練終了後と一貫してハローワークが中心となり訓練実施機関と緊蜜な連携を図り支援
ハローワークにおいて訓練受講者ごとに個別に支援計画を作成し定期的な来所を求め就職出来るように支援します
まとめ
現在、ブラック企業につとめている方で退職しようと考えているのならば職業訓練校の入校をオススメします
自己都合で退職した場合は失業給付が3ヶ月ほどの待機時期がありますが、4月開校の職業訓練校に入校すれば
この待機時期が無くなり直ぐに失業給付がなされます
また最大で2年間の職業訓練校で訓練を受けることにより2年間は金銭的な不安要素もなく自分の技能・知識を高めることができます
私も経験あるのですがすたったの3ヶ月間の失業給付期間で職を自力で探すより職業訓練校で資格や技能を身につけて
職を探すのでは精神的にも物理的にも余裕が生まれます
職業訓練校で習得した技能、資格によっては前職よりも高い所得を得ることも可能になります
また現在ニートで悶々と暮らしている方も環境を変えることにより新たな再スタートを切ることが可能になります
今回参考にした資料は
職業訓練校3倍まる得スキルアップ術 酒井富士子
になります
職業訓練校を活用することが詳しく記載されているので退職を考えている方はお手元に一冊あると何かと心強いでしょう