こんばんわ ニートにはうつ傾向の人が多いそうです
憂鬱な気分・興味や喜びの喪失・食欲の減退・睡眠障害など
「うつ傾向」の人には特徴的な症状がありますね
そんな時にどうやって「うつ傾向」を乗り切りますか?
他人の成功体験や人生指南書でもある自己啓発本を手に取った経験はありませんか?
そんな「うつ傾向」なニートに自己啓発本は役に立つのか一緒に考えてみましょう
ニートとうつの類似点
うつ傾向とは対人関係やストレスなどにより気分が暗く、苦しく、将来に希望が見いだせない状態です
自分はダメだという否定的な考え方がさらに感情劣化を引き起こし
自己否定的な考え方は必ずうつ状態を引き起こします
否定的な考え方があなたの感情を生んでいるのなら、この考え方を改めない限り
うつは治らないし、この考え方を変えることでうつは治せるのです
否定的な考え方があなたのうつな気分を生んでいるのだから
この考え方を変えないとうつは治らないしこの考え方を変えることでうつは治せるのです
あなたが何かを感ずる時にそうした感情は一瞬にして生まれるものなので、その感情を変えることは
不可能と思われるかも知れません
このような自己批判、否定的な考え方がうつ病の原因ではないかという説があります
今まではうつ病は脳内の化学物質セロトニンなどの減少などにより発症する説が有力でした
実際にプロザックなどセロトニン阻害薬は大反響を呼び製薬会社に大きな利益をもたらしました。
しかし実際、うつ病患者の脳のセロトニンの量が減っているという証拠はみられません
・ストレス・不安 → 感情が落ち込む → 気分がすぐれない → うつ病
・ストレス・不安 → 脳内物質の減少 → うつ病?
うつ病がセロトニンの減少に関係するのではないかという仮説を立てたのは、
ジョゼフ・シルドクラウトという人です。セロトニンやドーパミンが精神病に関係するのではないかという
仮説を、モノアミン仮説という。しかし提唱したこの仮説はすでに否定されています
2012年現在にいたっても脳内のセロトニン濃度を測定することもできていません
「精神科は今日もやりたい放題」内海聡著 参考
もしストレスによりセロトニンなどの脳内物質が減少するのであれば
マンモスに襲われた原始人はストレスでセロトニンが減少してうつ病になったのでしょうか?
それよりも自分の感情が否定的になり自己批判、自己嫌悪の感情が湧いてしまい
それが制御できずに自壊するのががうつ病の根本原因だということを
これまでのうつ病の診断、治療では見過ごされてきました
ストレス・不安 → 感情が落ち込む → 気分がすぐれない → うつ病
ならば気分や考え方を変えるには自己啓発本が役に立つのではないだろか?
と考えに至ったのが今回、記事を書くキッカケでもありました。
元気を出すには自己啓発本?
自己啓発本は20世紀に入りものすごい数の本が出版されてきました
一説によると5億冊を超える種類の本が出版されたそうです
近年の自己啓発本を語るうえで有名な著作としてD・カーネギー著作
「人を動かす」かもしれません
20世紀初頭の1936年に出版されその後改訂版して1981年 今も売れ続けている自己啓発本の元祖です
自己啓発本はアメリカでは評判が良いのですが欧州ではあまり人気がありません
自己啓発本は立身出世を目指すアメリカンドーリームと合致するからかもしれません
「人を動かす」の内容は「相手の立場で考えて、相手の立場でものを言う」ことに尽きます
自己主張の塊でもあるアメリカ人にとっては目からウロコの斬新な発想だったのかもしれません
人を動かすというと自分の思い通りに人を使うイメージがありますが相手の立場を尊重し
誠実に対応することにより人格を高めて成功へと導くといった内容です
自己啓発本は新しい時代に合わせて人々に生き方の指南書でもありました
どの自己啓発本もポジプティブに成功への可能性を示唆しています
人間は影響を受けることにより意識が変わることがあります
任侠映画を見た後に悪っぽくなったり、アクション映画を見た後に身体を動かしたくなったりと
そんな風に人々に影響力を与えてくれる自己啓発本はうつ傾向のニートには有効な処方箋かもしれません
自己啓発本は役に立たない?
自己啓発本はどんな人にも可能性を見いだせる万能薬なのでしょうか?
ここで自己啓発本は役に立たないという反論意見を考えてみましょう
自己啓発本は読者の心にある不安や恐れに対しての処方箋として活用されている節がある
という発想があります。
高度成長期をえてバブル崩壊後からの長期的な不況
正社員が当たり前の時代から非正規雇用が増大したことによる雇用不安など
親世代には1億総中流という安心感から、いつ脱落するかも解らない超格差社会へと
変貌してしまいました
そんな社会不安につけいるように自己啓発本は販売部数を伸ばし
書籍に一大販路を作り上げたとする考えも存在します
そんな自己啓発本は無駄と宣言している本が
「キャリアポルノは人生の無駄」谷本真由美 著作です
本の内容をかいつまんでみると
自己啓発本=キャリアポルノについての特徴から購買する人種などを的確に表しています
自己啓発本はデザイン性を無視した派手なカラーで装飾し
フォントを大きく余白を広くして文字数よりもページ数を稼ぎ
早く読み終わるので読者の回転数を上げる
出版社・著作者・読者が喜ぶwin winの関係が築けるビジネスモデルと論じています
また自己啓発本は精神的に依存して多幸感をえるドラック変わりに読まれているのではないか
と著作者は指摘しています
私も「小さな事にクヨクヨするな」から始まり「革命のファンフアーレ」まで定期的に
自己啓発本を購入して暇な時に読み漁り精神的を依存していました。
読後に刺激を受けて少しだけ考えが変わり行動も変わったのですが
それが長続きした試しはありません
やはり自己啓発本は一時的にしか精神に影響を及ぼさない
読むリポビタンDなのでしょうか?
日本人が不幸せと感じるわけ
日本人の青少年と欧米諸国の青少年を比べると精神的に
日本の青少年は自分に自信がないという考え方が多いです
米国などでは自分に自信満々で自己主張が強すぎるアメリカンボーイが容易に想像できます
データ(高校生の未来意識に関する調査 日本青少年研究所 2002年)
参考 http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/106/File/14koukousei.pdf 7.自分について(自己肯定感等)
アジア人は欧米人とはメンタルが違うなのかと思い
おとなりの韓国や中国の青少年の自尊感情を調べてみましたが、日本のように自尊心が低いという
結果はえられませんでした
日本では年間3万人にものぼる自殺者がでており未遂を含めると潜在的には数十万人にもおよぶ自殺予備軍がいます
自分自身を否定して自分はダメな奴なんだ
そう思っている人はドンドン増えていっています
うつ状態の人の特徴として「自分が嫌い」という考えが主流です
他者と比較して自分はダメな奴だとかってに考えてしまう事が多いからです
よく人間関係を改善する本などに「まずは自分を好きになりなさい」という手法があります
自分を好きになることにより自尊感情が安定して他者に対しても安定した対応ができると解説してあります
自分は嫌いだ、なぜこんな人間なのだと思っている人は非常に多くなっています
うつ状態がひどくなると人は次第に自分が嫌いになってくるのです
認知療法の発案者であるアーロン・ベック教授の調査では、うつ病の患者さんの80%が自分を嫌いだと言っています
さらに彼の調査によると、うつ病患者は他者と比較して知性、仕事の達成感、評判、魅力、健康などで自分はダメだと
感じているそうです
そのため自分は他者と比較してつまらない人間と感じ人生の敗北者のように感じさせるのです
このような人は他者の評価を気にします。自分が成功したり他者が自分を評価したりすることがないと、自信をもつことができないからなのです
米国での調査では個人の所得がどんどん上がっているのに幸福だといっている人の率は上がっていません
お金があれは生活に不自由をせずに暮らすことができます、世間的に十分に幸福だといえます
しかし自分に自信がないために幸福感を感じることができないのです
実際に才能があり、社会で成功した人でも自殺したり、うつに悩んでいる人が多いのは現実を見ればよくわかります
・お金・社会的ステータスなど目に見える成功でも本人の感情が無価値と判断すれば、そんなものはゴミと同じことです
・貧乏でも、友人との飲み会が楽しいと感情が高価値と判断すれば気分が高揚し幸福といえるかもしれません
極論すれば感情が不幸も幸せも決めていると考えてもよいでしょう
感情 = 不幸 or 幸せを決める
感情はどこからやってくるのか?
暗い日には薄気味悪く、太陽が降り注ぐ日中は暑苦しい
そう外界の印象だけで自分の感情が上下に振り切れることはありませんか?
感情とは心の奥底から自然と湧き上がってくる物と考えられてきました
赤ん坊から青年へと成長する過程において様々な経験を通して
自分の感情が刷り込まれてきた結果です
心の奥底から湧き上がってくるあの感情の正体は何でしょうか?
感情の正体は無意識に考えてしまう「自動思考」です
ある出来事が起きたときに自動的に感情が湧くことがありますが
この自動で湧く感情を 自動思考 と読んでいます
感情 = 自動思考
経験が思考を感情を生むと考えられます
しかし全ての経験は自分の主観での判断しています
誤った判断や間違った判断も多数存在します
その誤った判断基準をベースに感情が生み出される可能性があります
考え方を変えると感情が変わる
認知療法というものがありあなたの考えを変える事により感情を変え行動を変えるというものです
認知療法でいちばん大切なことは感情が考え方を決めるのではなく考え方が感情を決めるという点につきます
感情 → 考え方 → 行動
考え方 → 感情 → 行動
困難なときや大変なときでも違う角度から考えて見ると感情が変わっていきます
漫画でも主人公が崖上に追い込まれた時、
「もうダメだ退路がない」と考えるか
「背後崖からは攻撃ないので突破しやすい」と考え方が違うだけで
主人公の感情はガラリを変化します
考え方が感情を作っている証拠です
苦しい感情に苛まれている時は、その感情を作り出す考え方が歪められているからです
昔から「窮すれば変えず、変えすれば通ず」と言われてきました。
何かうまくいかない時には、自分が変わらなければ解決策はない
ということを示した言葉です。これが認知療法なのです
あなた以外にあなたの「考え方」を変えることが出来る人はいません
ゆがめられた考え方とは何か
自分を変えるためにはゆがめられた考え方を直す事が大切です
ではゆがめられた考えにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでゆがめられた考え方を列記してみましょう
①白か黒かの考え方
成功以外は意味がなく失敗してはダメという考え方、完全主義
②単純化した考え方
何かその出来事が起きた理由がわからないのに直ぐに結論を出してしまう考え方
③知的フィルターをかける考え方
自分の過去や今起きていることに都合が悪い事を過大に取上げ心配する考え方、取り越し苦労ををしやすい
④肯定的なことを無視する考え方
自分に有利な物や他人の褒め言葉を素直に受け取れず邪険に推測して、悲観的になりやすい
⑤結論を急ぐ考え方
何かのトラブルで周囲の人間は自分を嫌い、自分は嫌われていると結論つける考え方
⑥拡大化と矮小化の考え方
自分の能力を過小評価して周囲の人間は自分ができないことができるなどと思う考え方
⑦ラベル化する考え方
これは決めつけです 何か失敗したり、恥ずかしい思いをしたような時に「自分はダメな人間だ」と決めつける考え方
⑧自分を責める考え方
自分の責任であってもどうしようもないようなことについて苦しむ考え方
などがあります
うつ状態になった人に対してなぜその感情を持つようになったのか?
その感情うを作り出した「考え方」とはなにか?
その間違った考え方を見つけ出し、別の考え方もあるという事を理解します
よくあるパターンで一流大学に合格できなっかったり大手企業に就職できずに
挫折を味わい「自分には価値がない」と思い込む学生が多いです
日本人に多いのが ①でもあった「白か黒かの考え方」です
絶望感を持ち自信を失うのです
しかしこれは大学に入れない人に共通する行動や考え方ではありません
一流大学に入ることに非常に大きな価値を起き、それが実現しなくては
自分には可能性がないと思っているからこのような感情が生まれるのです
しかし、この世で人は一流大学に入らなくては希望をもてないものなのでしょうか
認知療法はこのような問いかけをしてみるのです
そして本人が別の考え方はないのか、人生は一つの希望が満たされなければ、もう何も
意味を見いだせないのかと心に問いかけ、それに自分なりの回答を見出すようにさせるのです
認知療法ではトリプルカラム法を使用する
トリプルカラム法とは
ノートに三本の線を縦に引きそれぞれの項目に
感情(自動思考) 考え方(認知) 別視点の考え方 の項目ごとに
客観的に(俯瞰)でみて記述することでなぜそういう感情に至ったのかが
具体的にわかります
ノートでも紙での良いので頭の中に考えるだけではいけません
かならず書くことにするのです 腕や手を動かすことが気分を変えることができるからです
感情を弱めるということはすでに述べました自分の手で書くのです
頭で考える事と実際に書いたものを読んでみることでは
大きな違いがあるということです
頭で考えたことは主観であり 紙に書き言語化する過程で客観的になるのです
1 自己批判の思い込みがよぎる時、それに注意を向け書き出す 感情(自動思考)
2 なぜ、これらの考え方がゆがめられたのかを理解する 考え方(認知)
3 もっとも現実的な自己評価ができるように反論する 別視点の考え方
例)
1 一流大学受験に失敗したダメな人間なんだ
2 全か無かの思考
3 一流大学以外の他の大学の方が面白いかも
頭の中でいっぱいになっていた感情も
紙に記述することにより考え方が明確になり、どうすればよいのか判断つき考え方→感情が変わります
トリカラム法 http://starpalatina.sakura.ne.jp/feeling_good/02.html 城太郎日記より 参照
認知療法のアーロン・ベック教授の弟子でもある
デビッド・D・バーンズ著作「いやな気分よ、さようなら」は
認知行動療法を、理解 実践するのに最適なテキストです
自己啓発本で視野を広げる
うつ傾向の人に見られる悪い感情というものの正体は
心の悪癖でもある考え方の誤りから発生しています
認知療法として紙に書き客観性をもたせればそれに基づく考え方がわかり
考え方 → 感情 → 行動 が変わります
認知療法で一番大切なポイントはトリプルカラム法では反論に該当する項目です
この項目にて違う視点、角度から物事を見ることにより
違う考え方、別の視点の考え方が浮かび上がります
しかし単に人生を生きてきた中ではどうしても違う視点や別角度の考え方を理解できません
そんな時に成功者の体験談を追体験できる自己啓発本や
別の視点での物事を考えさせられる自己啓発本は考え方を広げる意味でも有効なのではないでしょうか
最近、堀江貴文氏の「多動力」を読んだのですが寿司修行で10年~15年も修行して一人前
という風潮にたいして寿司の専門学校で3ヶ月学んだ青年がミシュランガイドの一つ星を獲得したという話をありました
こういう実例を自己啓発本から入手することにより
寿司の修行は10年以上かかるという固定観念とは別に3ヶ月でもミシュランガイドの一つ星が可能
という別の考え方を自己啓発本から入手することができます
自己啓発本の内容は認知療法の理論にもとづいているともいわれています
自分が考えていることをもっと意識すると自分の考えや感情さえも変えられるようになる
あなたは「考え方や心の癖を変えれば、人生を変えられる」という言葉を聞いたことはありませんか
その意味をよく考えてみてください
自己啓発本は「可能性の文学」でもあるのです
まとめ
自己啓発本は読みやすく私もダラダラと読んでしまいますが、その時は役に立つと思っていても
全然成功はしないし意味は無いのかなと考えていた時もありました
しかし、感情とは考え方がベースになっておりその考え方の多様性を生むのに適しているのが
自己啓発本なのではないでしょうか?
どんな優れた偉人でさえも他から刺激を受けずにいたら進歩も発展もしません
本や音楽、芸術から影響を受けて「考え方」が変わり感情を湧きおこり
後世に残す偉業を成し遂げたのでしょう
もしあなたの心の琴線に惹かれる自己啓発本があったら手に取ってみてください
人生を変える道標になるかもしれません