自分がどんな仕事をすればいいのか解らない?
自分の天職はなんだろう?
そう考えるニートの方も多いと思います
やりがいのある仕事とは、天職とは存在するのでしょうか
実はそれは全て都市伝説だったのです
真面目な人ほど挫折しやすい
学生時代は勉強を頑張れば必ず結果として反映されていました
努力は自分を裏切らない
そう確信を持つ人も多いと思います
結果よりも努力する姿勢が大切だと道徳の授業でならいました
たしかにそういう姿勢は大切です
しかし、社会においては結果が全てです
就職できないのは自分が無能だから
自分が学べばなんとかなる
就職できないのは自分がダメだから今すぐ変わりたい
優れた人のマネをすれば変われるかもしれない
いやいや自分がダメなんじゃなくて
ダメなのは自分の置かれた環境を作っている仕組みのほうです
自分の努力でどうにもならない事=自分の悩みの原因です
バブル期の就職状況と現在の就職状況は同じですか?
バブル期では就職試験では昼食が出て帰りの交通費まで支給されるのが
当たり前の時代だったのです
そんな時代と今の時代が同じでしょうか?
職場を変えるのがグローバル・スタンダード
日本の会社年功序列や終身雇用が前提としての給料体系を作っています
そのためは新卒一括採用という仕組みがあり
たった一度の就活に失敗したら終わりという恐怖があります
年功序列や終身雇用は崩れてきたと
一部の文化人は発言しますが、まだまだ日本の社会は
年功序列、終身雇用の神話が経営者、労働者の中で生きています
その証拠に転職を繰り返す度に会社の規模や年収が下がったりします
一度、忠誠を誓ったお家に滅私奉公をしなくてはならない奴隷労働なのです
このような就職環境では、会社選びにも慎重になってしまいます
一生安泰の仕事、生涯をかけて行う天職、人生のライフワーク
ワンチャンしかなければ自分に合う仕事を選びたくなる心理も働きます
しかしよく言われることですが海外では職場を変えるのが当たり前
というのが事実です
ヨーロッパ、アメリカだけではなく中国や台湾でさえも
良い職場があれば見切りをつけて転職する傾向があります
海外では年功序列や終身雇用がないことにより
仕事(JOB)単位で仕事に対しての対価を求めるからです
働くことが自己実現ではない
やりがいがある仕事がしたい、そう思う人も多いことでしょう
工場で醤油差しに醤油を注入する地味な作業より
創造性を掻き立てるクリエイティブな仕事がしたい
そう考えますよね
就活生に一番人気がある部署が企画部なのも頷けます
就職試験の面接で弊社を選んだ理由を美辞麗句を連ねたりしていませか?
「弊社を選んだ理由はグローバルに通用する機会が得られるからです」
「お客様の喜ぶ顔が見れる職場で働きたいです」
なんて綺麗事をのたまってしまいます
正直言って
「仕事の割に給料が高いからです」
「有給休暇が取りやすそうな環境だから」
と言っては受かりません
もうね就職試験の段階で仕事=遂行な使命のような洗脳を受けています
「死ぬまで働け」とやりがい搾取企業でもあるワタミグループでも
同様に仕事は素晴らしい事と錯覚させています
自分の宿命と短絡的に考えさせることにより
労働者を限界まで仕事をさせる事が可能になるからです
仕事≠やりがい
仕事=お金
が正しい公式です
マズロー理論の人間の欲求の5段階では
①生理的な欲求
②安全の欲求
③所属と愛の欲求
④承認の欲求
⑤自己実現の欲求
と人間の欲求は5段階に進化すると考えられていますが
この中で③~⑤までの欲求を巧妙に刺激して自分がやりたい事だと
認識させて労働者を誘惑します
③所属と愛の欲求
周囲の人や職場の同僚などに受け入れて貰らい
④承認の欲求
あの人は凄い、役に立つと尊敬され
⑤自己実現の欲求
自分の能力を発揮したい これが私のやりたいことだったんだと思い込ませる
まさに洗脳ですね
昔に「働けば自由になる」Arbeit macht frei
とスローガンを上げていた施設がありました。
どこだと思います?
ナチスのアウシュビッツ収容所のスローガンです
アウシュビッツ収容所とは第二次世界大戦の時にドイツが
国内に在住するユダヤ人を不当に逮捕してアウシュビッツ収容所に集め
毒ガスが噴霧するシャワー室で大量虐殺をした施設です
ユダヤ人に対しては利用価値を最大にするために
殺すまでは極限まで労働させていたのです
近年のブラック企業と似てる気がしませんか?
自己実現とは
欲求水のは①~④までが満たされてその上に
⑤自己実現の欲求が満たされます
④承認の欲求
周囲の人にあの人は凄いと思われ
⑤自己実現
これが私のやりたい生きがいだと思う
こう考えると仕事では自己実現を達成しやすい環境のように感じます
デザイナーやカメラマンなど誰でも憧れる仕事なら
そう感じるかもしれませんが
やりたくもない流れ作業やクレームの多い接客業など
それが本当に自分のやりたいことなのですか?
現実にある仕事と理想の仕事は別と考えた方が別と考えたほうが間違いは無いです
あくまでも自己実現は自分の余暇の時間を使い
自分の生きがいを探したほうが間違いのない生き方です
仕事は時間給と能力給に分別されます
時給いくらで働くアルバイトという意味でなく
決まった時間を拘束されるのが時間給で
決まった作業で評価されるのが能力給です
少し前、働き方改革で裁量労働制について議論されましたが
事務職などのホワイトカラーは仕事に時間制限を定めない
仕事量で給料を決める法案が作られそうでしたが
裁量労働制ではどんどん仕事量が増えてパンクするのは目に見えています
なぜかというと仕事に対しての上限が明確でなく
会社の経営者や上層部の任意により仕事量が決定するからです
世の中にある仕事はほとんどが時間当たりでお金が決まる
時間給だったのです
それは事務所で書類を作る事務員や
工場で流れ作業に従事する職工もすべて時間がお金を作りだしています
仮に作業でお金を作り出そうとすると
フリーランスとして仕事単位でお金を貰うしか道はありません
会社に所属するということは、ほとんどの場合
自分の時間をお金に変換する作業ともいえます
その過程では自己実現をすることは難しくありませんか
仕事はお金と割り切って、趣味で生きがいを見つける
そういう生き方も面白い生き方です
まとめ
求人雑誌をみると職場の同僚になる予定の人達が笑顔でガッツポーズをしています
なんか違和感を感じませんか?
そんな似非リア充のような雰囲気を醸し出して
職場をアピールしても実査に仕事に従事すると意外と陰惨な職場だったり
することも多々あります
プチやりがい搾取ともいえる誘惑に惑わされてはいけません
仕事を選ぶ際に大切なことは
仕事の内容ではありません
誰でもやりたい仕事は人気があり
誰もやりたくない仕事は不人気です
求人・求職バランスシートを見ても
事務職が0.46倍 美術・デザイン系が0.47倍の求人率
接客・給仕が8.98倍 建設解体工事が11.81倍の求人率になります
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0146/7189/20171215112241.pdf
求人・求職バランスシート (平成29 11月) より
そんな状況で仕事で自己実現をしようとしたら大変です
仕事を選ぶ際に大切なことは
仕事に見合う対価が支払われているかの一点につきます
キツイ仕事で月に20万円貰う場合と
楽な仕事で月に15万円貰う場合では
差額5万の価値がキツイ労働や勤務時間の長さに見合っているかを検討します
どちらが正解とは一概にいえませんが
仕事に見合う対価を冷静に考えた方が間違いはありません
誰もが好きな仕事につける訳ではないのです
仕事はお金のためと割り切ると気が楽になり
やりがい搾取を企むブラック企業の餌食になりません